和室から洋室へのリフォームを失敗しないためのコツ
家族構成が変わったり、家具のデザインなどの変化によってよく行われるのが、和室から洋室へ変えるリフォームです。
今回は、そんな和室から洋室へのリフォームに関する情報をまとめてご紹介します。
具体的には、和室から洋室へ変えるメリットや、施工出来るリフォームの種類とその費用相場。
また、和室からリフォームへ変えた実際の事例や、リフォームのポイントなどについてもご紹介していきます。
現在、和室から洋室へのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
和室から洋室へリフォームするメリット
和室から洋室へリフォームする事で得られるメリットは、様々なものが挙げられます。
例えば、畳などを主な住処にしているダニのトラブルを防げる事や、タンスなどの重たい家具をおいても傷が残りにくい事。
また、その他にも劣化が起こりやすい畳や襖、障子のメンテナンスや張替えが不要な事や車椅子での移動が楽といったメリットがあります。
このように、和室から洋室へリフォームを行うと、単純に見た目が変わるだけでなく、多くのメリットが得られるのです。
和室から洋室へのリフォームの種類とその費用相場
和室から洋室へのリフォームの種類と、それぞれの費用の相場について解説していきましょう。
和室から洋室へのリフォームの種類は、主に以下の6つに分ける事が出来ます。
1.畳の床をフローリングへ変える
2.壁や床、天井を全て洋室のデザインに変える
3.押入れをクローゼットに変える
4.和風から洋風なデザインの照明器具に変える
5.ふすまを引き違い戸やドアに変える
6.和室全体を洋室に変える
それぞれのリフォームの種類の具体的な内容と、相場の費用について1つずつ詳しく見ていきましょう。
畳の床をフローリングに張り替える
畳の床をフローリングに張り替える和室から洋室へのリフォームについて見てきます。
和室と呼ばれる部屋には、和風の印象を強めるため、畳の床を採用している事が多いのです。
そして、もし畳の床が採用されている部屋を洋室へ変えるためには、やはり和室の印象を強める畳を他の床材へ張り替えなければいけません。
そのため、和室から洋室へのリフォームでは、この畳をフローリングに変える工事は良く行われるわけです。
そんな畳の床をフローリングに張り替えるリフォームの相場は、フローリング材の種類や広さによって変わります。
ただ、相場は約10万円から20万円前後ほど必要なケースが多いので、これを1つの目安にすると良いでしょう。
ちなみに、フローリングの種類や下地の環境によっては、比較的大規模な工事が必要です。
そして、それに伴い工事費用が30万円以上掛かる事もあるので注意してください。
壁や床、天井を全て洋室に変える
和室の壁や床、天井を全て洋室に合うデザインや材質に変える和室から洋室へのリフォームについて見ていきましょう。
先程、和室から洋室へ変える際には、和室の印象を強める畳を変えるケースが多いと説明しました。
そして、実はその畳の変更と合わせて壁や天井も全て洋室に変えるケースも多くあります。
なぜなら、床に畳が使われている部屋の多くは、やはり壁や天井も和室の印象を強める素材やデザインのものが多いからです。
そんな壁や床、天井を全て洋室のものへ変えるリフォームの費用は、床を変えるリフォーム費用に追加で10万円から20万円ほど発生します。
つまり、費用の相場は約20万円から40万円前後だと言えるのです。
押入れをクローゼットに変える
和室の押入れをクローゼットに変える和室から洋室へのリフォームについて見ていきましょう。
和室には襖が付いている押入れが設置されている事が多いのですが、そのスペースを活かして洋室に合うクローゼットに変えるのがこのリフォームです。
具体的には、まず襖を撤去し、クローゼットとして使えるように内部に新しい仕切りを作ったり、ハンガーパイプを設置します。
そして、最後に折れ戸などの扉を設置するのが、一般的な工事の内容です。
そんな押入れをクローゼットに変えるリフォームの費用の相場は、15万円から25万円前後とされています。
洋風なデザインの照明器具に変える
洋風なデザインの照明器具に変える和室から洋室へのリフォームについて見ていきましょう。
和風の照明器具も畳などと同じように設置してある部屋の和室の印象を強める要因の1つです。
そのため、その照明器具を洋風なデザインのものに変えるだけでも、大きな効果が期待出来ます。
その洋風なデザインの照明器具に変えるリフォームの相場費用は、3万円から5万円前後です。
ちなみに、照明器具だけでなく、照明の色を変える事でも洋室の印象を強める事が出来ます。
ですので、このリフォームを実施する際には、合わせて照明の色も変えてみると良いでしょう。
ふすまを引き違い戸やドアに変える
ふすまを引き違い戸やドアに変える和室から洋室へのリフォームについて見ていきましょう。
和室にふすまが使われている場合、リフォームでそのふすまを洋室に合うドアや引き違い戸に変える事が多くあります。
理由は。他のリフォームの種類と同じく、ふすまは和室の印象を強めるパーツの1つだからです。
そんなふすまを引き違い戸やドアに変えるリフォームの費用の相場は、1箇所あたり8万円から15万円前後だとされています。
ちなみに、このリフォームでふすまから開き戸に変えると新しい段差が出来る事もあるので、高齢者や小さいお子様がいる場合には注意しましょう。
和室全体を洋室に変える
和室全体を洋室に変えるリフォームについて見ていきましょう。
このリフォームは、これまで解説した和室から洋室へのリフォームの全ての種類を同時に行うリフォームの事です。
和室の要素を全て無くし、完全な洋室が欲しい方がこの種類のリフォームを行います。
この和室全体を洋室に変えるリフォームの費用の相場は、50万円から100万円前後です。
ただし、この全体を変えるリフォームは、1週間から2週間前後と比較的長い工事期間が必要になるので、その点は注意してください。
和室から洋室へのリフォームの施工事例とその価格
ここからは和室から洋室へのリフォームの過去の実際の施工事例と、それぞれの価格についてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは以下の1つの事例です。
事例1.畳からフローリングへの変更
事例2.壁のクロスの張替え
事例3.押し入れをクローゼットに変える
事例4.6畳から8畳の和室のフルリフォーム
もし現在検討しているリフォームに近い事例があれば、どのくらいの価格が実際に掛かったのかぜひ一度チェックしてみてください。
畳からフローリングへの変更
畳からフローリングへの変更を行う和室から洋室へのリフォームの実際の事例についてご紹介していきます。
1つ目は以下の事例です。
価格 | 5万円 |
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建物タイプ | マンション |
築年数 | 20年 |
こちらは畳を上げて、単純にフローリングに張り替えた事例です。
部屋が特別広いわけではなかったため、価格は相場よりも低い5万円で済みました。
2つ目は以下の事例です。
価格 | 12万円 |
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建物タイプ | 戸建住宅 |
築年数 | 30年以上 |
こちらは劣化によって滑りやすくなった畳を滑りづらいタイプのフローリングに変えた事例です。
滑りづらいタイプのフローリングを使用したため、価格は12万円必要でした。
壁のクロスの張替え
壁のクロスを洋室に合うデザインのクロスに張り替える和室から洋室へのリフォームの事例についてご紹介します。
1つ目は以下の事例です。
価格 | 10万円 |
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建物タイプ | 戸建住宅 |
築年数 | 30年以上 |
こちらは、ふすまなどはそのままにクロスだけを明るいものにして、古い和室の印象を変えた事例です。
ふすまの撤去などはなかったため、価格は10万円で済みました。
2つ目は以下の事例です。
価格 | 17万円 |
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建物タイプ | マンション |
築年数 | 非公開 |
こちらは、ライフスタイルの変化に合わせて和室を洋室に変えるために、壁のクロスをおしゃれなデザインのものに変えた事例です。
アクセントクロスと呼ばれる一部だけ違う壁紙を貼るテクニックなども使用したので、価格は17万円でした。
押入れをクローゼットに変える
押し入れをクローゼットに変える和室から洋室にへのリフォームの実際の事例についてご紹介します。
1つ目は以下の事例です。
価格 | 11万円 |
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建物タイプ | マンション |
築年数 | 30年以上 |
こちらは押入れに布団を仕舞う事が大変だったため、大きく扉を広げられるクローゼットにした事例です。
押入れの中の変更はなかったため、価格は11万円で済みました。
2つ目は以下の事例です。
価格 | 18万円 |
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建物タイプ | 戸建住宅 |
築年数 | 30年以上 |
こちらは押入れではハンガーに掛けて洋服を仕舞えない悩みを解決するために、ハンガーパイプを設置したクローゼットにした事例です。
1つ目の事例とは違って、仕切りの変更やハンガーパイプの設置があったため、価格は18万円必要でした。
6畳から8畳の和室のフルリフォーム
6畳から8畳の広さの和室から洋室へのフルリフォームの実際の事例についてご紹介します。
1つ目は以下の事例です。
価格 | 100万円 |
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建物タイプ | 戸建住宅 |
築年数 | 30年 |
こちらはキッチンと和風のリビングの間仕切りをなくして、1つの広い洋室にした事例です。
間仕切り壁の撤去などの工事が必要でしたが、全体の価格は相場と変わらない100万円で済みました。
2つ目は以下の事例です。
価格 | 150万円 |
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建物タイプ | 戸建住宅 |
築年数 | 30年以上 |
こちらは、使用していない物置のようになっていた和室を再び快適に使えるように洋室にフルリフォームした事例です。
二重のサッシや床下に暖房を設置するといった追加工事があったため、価格は相場を超える150万円必要でした。
和室から洋室へのリフォームのポイント
ここからは、和室から洋室へのリフォームを成功させるために抑えておきたいポイントについてご紹介します。
今回ご紹介するのは、以下の3つのポイントです。
ポイント1.壁紙のクロスやフローリングの素材は機能性も考慮した上で選ぶ
ポイント2.安全性やバリアフリーにおいても考えておく
ポイント3.リフォーム業者の提示する見積もり費用は割引や値引きの交渉をする
これからそれぞれのポイントについて、1つずつ詳しく見ていきましょう。
壁紙クロスやフローリング材選びは機能性を考慮
和室から洋室へのリフォームでは、壁紙クロスやフローリング材を使用する事が多いのです。
そして、その壁紙クロスやフローリング材には、様々な色やデザインが用意されています。
そのため、見た目で使う素材を選ぼうとする方もいるのですが、素材は機能性も考慮して選ばなければいけません。
なぜなら、壁紙クロスやフローリング材には、それぞれ違う機能性を持つものがあるからです。
例えば、壁紙クロスでは防カビや抗菌性を持ったもの、吸放湿性や防臭性、またペット用に表面を強化したものがあります。
フローリング材も同様に滑りづらい表面をしたものや、耐水性、耐候性を持つ種類もあるのです。
このように、壁紙クロスやフローリング材には、それぞれ機能性が違います。
ですので、素材は見た目だけでなく、普段の生活環境で必要な機能性を持つ素材を選ぶと失敗を防げるでしょう。
安全性・バリアフリーも検討する
和室から洋室へのリフォームでは、安全性やバリアフリーを検討した上で行う事も重要なポイントです。
現在、ちょっとした段差などに対して何も問題がなかったとしても、将来的にその段差などが大きな障害物に変わる事もあります。
そのような時のために、段差を無くすなどのバリアフリー化も同時に行っておくべきでしょう。
なぜなら、まとめてリフォームを行えば、分けてリフォームを行うよりも時間も費用も節約出来るからです。
ちなみに、段差を無くす工事であれば、2万円から3万円前後で出来ます。
もし余裕があれば、このような工事も考慮した上でリフォームを行ってみてください。
見積もり費用の割引・値引き交渉をする
満足出来る和室から洋室へのリフォームを行うためには、割引・値引き交渉をする事も効果的です。
ただし、和室から洋室へのリフォームにおける値引き交渉においては、やり方に注意しなければいけません。
例えば、常識を超えた額の値引き交渉や、理由・根拠のない値引き交渉を行うと商談を打ち切られたりします。
また、過度な値引き交渉が成功したとしても、実際は必要な工程を飛ばしたずさんな工事が行われるだけといったリスクもあるのです。
このような注意点があるので、リフォームの割引・値引き交渉では、端数のみの値引きなどの無理のない適切な範囲で交渉をしましょう。
マンションでのリフォームは防音基準が注意点
和室から洋室へのリフォームは戸建住宅ではなく、マンションで行いたいと考える人もいます。
そして、実はマンションでのリフォームにおいては、戸建住宅とは違い防音基準に注意しなければいけません。
防音基準とは、各マンションの規約で定められている防音に関する基準の事です。
この防音基準は当然守る必要があります。
そのため、マンションでの床のリフォームでは、基準をクリアするために遮音フローリングなどを使う必要があります。
基本的にリフォーム業者はこの防音基準については理解していますので、リフォームを依頼する側が自ら何かをする必要はありません。
しかし、防音基準を満たす素材を使うために工事費用が高くなる事があります。
その点については、しっかりと理解しておきましょう。
和室から洋室へのリフォームのまとめ
和室から洋室へのリフォームは、ライフスタイルの変化に伴って行う人が増えている人気のあるリフォームです。
このリフォームには、解説通り畳をフローリングへ張り替えるものや、押入れをクローゼットに変えるものなど代表的なものが6種類あります。
このリフォームはいずれの種類であっても、見た目だけでなく他にも床が傷つきにくいなどのメリットが得られるものです。
ですので、現在リフォームを検討している方は、後半に解説したようなポイントを意識しながら理想のリフォームを行ってもらいたいと思います。
リフォーム費用の適正は?【見積もりが100万円以上安くなる!?】
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しかし、業者によって大きく費用が変わってくるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
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