水周り・配管リフォームについて
戸建てやマンションなど、その建物の種類に関係なく長期間住み続けていると、水回りやその配管に劣化が起こります。
劣化が起こると、サビが混じった水が出たりなどの問題が起きます。
それを防ぐためにも、定期的なリフォームが必要です。
今回の記事では、そんな水回りや配管のリフォームの費用や実施するメリット・デメリット、注意点などについて解説していきます。
あわせて水回りや配管リフォームの工事費用を抑える方法もご紹介します。
水回り・配管リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
水回り・配管リフォームの種類とその相場費用
水回りや配管リフォームの種類と、それぞれの相場費用について解説しましょう。
水回りや配管リフォームは、大きく以下の6つに分ける事が出来ます。
・トイレ
・浴室
・キッチン
・洗面台
・配管の移動
・配管の交換
それぞれのリフォームの具体的な内容と、そのリフォーム工事の費用について解説していきます。
既にどこ箇所をリフォームするか決まっている方は、相場の費用などを把握するために該当する見出しをチェックしてください。
トイレ
最初にご紹介する水回り・配管リフォームの種類はトイレリフォームです。
このトイレのリフォームでは、以下のような工事内容が行われます。
・ウォシュレットの設置
・便座の交換
・手すりの設置
・クロス張替え
・クッションフロアの張替え
・手洗い場の設置
・スペースの拡大
これらの工事を行う際に必要な費用の相場は、内容ごとに分けられます。
例えば、クロス張替えやクッションフロアの張替え、またウォシュレットの設置などの比較的小さい工事で済む種類は5万円前後が相場です。
一方で、便座の交換やスペースの拡大などの工事では、20万円から50万円前後が相場だとされています。
ただし、和式から洋式への変更や高いグレードの設備を使用する場合には50万円以上必要なケースもあるので注意してください。
浴室
次にご紹介する水回り・配管リフォームの種類は浴室です。
浴室のリフォームもトイレと同様に、様々な種類の工事内容があります。
例えば、在来浴室から近年主流のユニットバスへの変更や在来浴室のタイルからシートへの張替え、また手すりの取付や浴室乾燥機の設置などです。
これらの浴室リフォームの費用の相場ですが、在来浴室のままタイルを張替える場合や浴室乾燥機の設置などであれば20万円から50万円。
一方で、在来浴室からユニットバスへの変更は、浴室全体の規模の大きな工事が必要です。
そのため、50万円から100万円前後が相場の費用です。
キッチン
次にご紹介する水回り・配管リフォームの種類はキッチンリフォームです。
キッチンリフォームでは、比較的安い費用で出来る工事内容としては、ガスコンロの変更やキッチンの照明の変更、蛇口や流し台の変更などがあります。
一方で、高い費用が必要な工事の内容は、大きな工事が必要な対面式キッチンやオープンキッチンへの変更などです。
具体的な費用の相場は、ガスコンロの変更や蛇口・流し台の変更などであれば、10万円から30万円前後。
一方で、対面式キッチンなどへの変更はレイアウトを変える必要もあるため費用は高く付く事が多く、相場は150万円前後だとされています。
ただし、レイアウトの変更を伴うリフォームでは、想像以上に移動出来る狭くなる失敗が多いです。
高額な費用を無駄にしないためにも、対面キッチンへの変更などの前には十分なスペースがあるかをチェックしておくようにしましょう。
洗面台
次にご紹介する水回り・配管リフォームの種類は洗面台リフォームです。
洗面台リフォームでは主に3つの種類の工事内容があります。
1つ目は新しい洗面台への変更、2つ目は洗面台の周りのクロスや床の張替え、そして3つ目はオーダメイドタイプの洗面台への取替えです。
このような種類がある洗面台リフォームの相場費用は、新しい洗面台への変更やクロス・床の張替え場合であれば10万円から20万円ほど。
一方で、オーダメイドタイプの洗面台やデザイン重視の洗面ボウルなどへの変更は50万円前後が費用の相場です。
洗面台のリフォームではキッチンのリフォームと同様にデザインを重視するとスペースが狭くなる失敗がよく起こります。
ですので、洗面ボウルなどを設置したい場合には歯ブラシなどを置くための収納スペースを十分に確保出来るか確認しておきましょう。
配管の移動
次にご紹介する水回り・配管リフォームの種類は配管の移動リフォームです。
配管を移動するリフォームは、主に2つのケースで行われます。
1つはエアコンの位置を他の部屋などに変更するケース。
そして、もう1つは給排水管の位置を壁の中や床の中へ変更するケースです。
この配管の移動リフォームの相場費用は、エアコンの位置を変える場合には配管が4mあたり1万8千円。
一方で、給排水管の位置を変える場合には、5万円前後が相場です。
ただし、マンションの場合には戸建て住宅よりも大掛かりな工事が必要なため、費用は高くつく傾向にあります。
例えば、マンションで給排水管を移動するのであれば、戸建てよりも高い40万円前後が相場です。
このように、マンションか戸建て住宅かで費用の相場は大きく変わるので、配管の移動リフォームの際には注意してください。
配管の交換
最後にご紹介する水回り・配管リフォームの種類は配管の交換リフォームです。
給水管や排水管に使われている配管は様々な種類の素材が使われています。
もし樹脂製の管であれば、長い期間使い続けていても錆びる事はありません。
しかし、温度の高いお湯などを頻繁に流していると、漏れなどの劣化が起こる事もあります。
また、鋼管のような素材が使われている場合にも、長期間使い続ける事でサビや流れの悪化などの劣化が起こるのです。
このような理由があるため、この配管の交換リフォームは定期的に行わなければいけません。
そんな配管の交換リフォームの費用は、排水管1mあたり1万5千円が相場です。
ただし、工事の総額は排水管だけでなく、交換する配管の場所や長さ、交換の際に必要な掘削作業量などによって変動します。
配管の移動リフォームのメリット・デメリット
水回り・配管リフォームの1つ、配管の移動リフォームを実施するメリットとデメリットについてご紹介します。
ただし、配管の移動リフォームのメリットとデメリットは。どこに配管を移動するかで大きく変わるものです。
そのため、今回は配管を壁の中に移動する場合と、床下に移動する場合の2つのケースに分けて、メリットとデメリットについてご紹介していきます。
配管の移動を考えている方は、該当するケースのメリットとデメリットについてチェックしてみてください。
壁の中に移動するケース
まず、配管を壁の中に移動するリフォームのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
壁の中に配管を移動する代表的なメリットは2つあります。
1つは床下の配管スペースが無くなる事で、足元に広いスペースを作りやすくなる事。
そして、もう1つはシステムキッチンなどの配管の場合、設置する配管の数を減らす事が出来る事です。
しかし、壁の中に排水管を移動すると、設置の角度によっては水が流れにくい状況に陥りやすいデメリットがあります。
また、壁の中に配管を移動すると壁の工事が必要で、費用が高くつく可能性がある事もデメリットの1つです。
床下に移動するケース
床下に配管を移動するリフォームのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
床下に配管を移動する事で得られるメリットは2つあります。
1つは壁の工事が不要のため、リフォームの工事費用が比較的安く抑えられる事が多い事。
そして、もう1つは水栓を設置しやすい場所のため、壁の中よりも水量の調整がしやすい事です。
しかし、床下に配管を設置すると、その分足元のスペースが無くなってしまいます。
その結果、水回りや配管回りのデザイン性が低下したり、掃除がし辛い状況になるデメリットが生まれる事もあるので注意が必要です。
配管リフォームにおける注意点
ここからは、配管リフォームを実施する際に気を付けるべき注意点について解説します。
今回解説する注意点は以下の4つです。
・配管の交換は20年を目安に行う事
・マンションの配管リフォームは大掛かりな工事が必要になる事が多い事
・エアコンの配管リフォームの際にはガス漏れに注意する事
・排水管リフォームでは排水桝の交換が必要なケースもある事
これからそれぞれの注意点について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
中古住宅の配管は約20年が寿命の目安
配管リフォームに関する1つ目の注意点は、中古住宅の配管の交換は20年を目安に行うという事です。
建てられた時期が古い傾向にある中古住宅では、ほとんどの場合鋼管と呼ばれる素材の配管に使われています。
そして、この鋼管は鉄で出来ているため長期間使い続けると、サビや汚れなどが配管の中に付いてしまって、配管の流れが悪くなるのです。
また、流れが悪くなるだけでなく、場合によっては水にサビなどが混ざってしまう事もあります。
このように、中古住宅の配管は長期間使い続ける事で、様々なトラブルを起こしてしまうのです。
そして、そのトラブルが起こるまでの期間は、平均して20年ほどだとされています。
そのため、中古住宅の場合には20年を1つの寿命だと考えて、トラブルを起こす前に定期的に交換リフォームを行うと良いでしょう。
マンションの配管リフォームは大掛かりになる
先程も少し触れましたが、配管リフォームはマンションで行うと大掛かりな工事が必要になります。
費用も高くなる傾向にあるので、注意しなければいけません。
大掛かりな工事が必要な理由は、マンションの構造にあるのです。
マンションは、躯体の上に床材を設置して床を作っているケースと躯体の上に空間を作り、その上に床を作るケースのどちらかの構造を採用しています。
そして、空間がある構造であれば、そのスペースでの作業は簡単です。
しかし、躯体の上に床材を設置している構造の場合、床下だけでなく途中から壁の中に配管を設置するなどの工夫をしなければリフォームが出来ません。
つまり、マンションの構造によっては、床と壁の両方に対しての大掛かりな工事を必要とする事があるのです。
そのため、予算を抑えたい方は、事前に業者にどの程度の工事が必要なのか現場を入念に調査してもらうと安心でしょう。
エアコンの配管リフォームはガス漏れに注意
エアコンの配管リフォームは、マンションでも一戸建てでもよく行われます。
このリフォームでは、必ず注意するべき事があります。
それはガス漏れです。
エアコンは空気を冷やすために、配管の中で冷媒ガスを使っています。
しかし、エアコンの配管を移動するなどのリフォーム時にこの配管を曲げたりすると、隙間が出来てガスが漏れてしまう事もあるのです。
もしこの冷媒ガスが漏れてしまうと、上手く空気を冷やせなくなるなどのトラブルが起きます。
それを防ぐためにも、エアコンの配管リフォームは、技術力のある経験豊富な業者に依頼しましょう。
または、既存の配管を使うのではなく、新しい配管を使うのも1つの有効な方法なのでリフォームの際の参考にしてください。
排水管工事では排水桝の交換が必要なケースがある
排水管に関するリフォームでは、配管の修理や交換、移動に加えて排水桝の交換が必要なケースもあるため注意が必要です。
排水桝とは、建物で使われている排水管を1箇所に集めている場所を指します。
リフォーム業者は、この排水桝を調査する事でトラブルが起きている排水管などを把握したりするのです。
この排水桝の中には、コンクリートで作られているものがあります。
しかし、このタイプの排水桝は、長年使うと劣化してしまいます。
そのため、その劣化具合によっては、劣化や破損が発生しづらい塩化ビニル製の排水桝への交換が必要となる事もあるのです。
交換の際には、4万円前後の工事費用が発生します。
念のために、予算に組み込んでおくと良いでしょう。
水回り・配管リフォームの費用を安く抑える方法
水回りや配管のリフォームの工事費用を安く抑える方法についてご紹介します。
今回ご紹介するのは、以下の2つの方法です。
・水回りと配管を複数箇所セットでリフォームする
・相見積もりを取って、複数の業者を比較する
それぞれの方法について、1つずつ詳しく具体的な内容を解説していきます。
水回りや配管リフォームの費用を抑えたい方は、取り入れられる方法がないかチェックしてみてください。
水回り・配管をセットでリフォームする
最初にご紹介するのは、水回りのリフォームや配管のリフォームをセットで実施するという方法です。
この方法で費用が抑えられる理由は2つあります。
1つ目は材料の搬入などの工事の準備が一度で済むため、余計な準備費用が発生しないからという理由。
そして、2つ目はセットで材料を仕入れると、仕入れ代が安く済むからという理由です。
もちろん、工事費用をお得にするために、不要な箇所までリフォームする必要はありません。
ただ、水回りや配管などの複数箇所でリフォームを行う予定があるのなら、まとめて行って合計の工事費用を抑えると良いでしょう。
ちなみに、リフォーム業者の中には、水回りや配管のリフォームをセット料金で提供している場合もあるので、合わせてチェックしてみてください。
複数業者の見積書を比較検討する
次にご紹介するのは、複数業者の見積書を比較検討するという方法です。
水回りや配管のリフォームに限った話ではありませんが、費用を抑えるためには複数業者の見積書を比較する事が非常に重要だと言えます。
なぜなら、複数の業者の工事費用を見なければ、相場の費用が分からないため、高額な費用の工事をしてしまう可能性があるからです。
また、それだけでなく複数業者の見積書を比較する事を業者に伝える事で、出来るだけ安い費用を提示してもらえる事もあります。
このような理由がありますので、水回りや配管リフォームの際には複数業者に見積書を作ってもらい、それを比較するようにしてみてください。
水回り・配管リフォームの費用のまとめ
今回の記事でご紹介した通り、水回りや配管のリフォームは、それぞれのリフォームの種類によって費用が大きく変わります。
また、マンションか戸建住宅かといった事や同じマンションでも、どのような構造のマンションなのかによっても費用が変わるのです。
もちろん、場合によっては費用が高く変わる事もあります。
そのため、水回りや配管のリフォームを考えている方は、後半にご紹介した費用を抑える方法を取り入れてお得に工事を依頼するようにしてみてください。
リフォーム費用の適正は?【見積もりが100万円以上安くなる!?】
リフォームを行う際、知り合いの業者、近くの業者など、見積もりを取ると思います。
しかし、業者によって大きく費用が変わってくるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
実際に、相場よりも100万円以上の高く見積もりをされたという事例もある程。
国民生活センターには、1日15件以上の相談が寄せられており、適正な価格を知る事は非常に重要です。
- 上場企業が審査したリフォーム会社が800社以上登録
- 複数の業者と比較をして適正価格にて施工が可能
- 最初から最後まで完全無料
- しつこい営業が一切ない
- 断り代行を無料で行う
- 相談だけでも気軽に可能!
中立な立場のアドバイザーが依頼主の要望をヒアリングして、リフォーム計画や費用の情報を無料でアドバイスしてもらえます。
また、相談データを踏まえた上で、リフォーム業者を紹介してもらえるため、自分に合った業者となっています。
スーモカウンターリフォームでリフォームを行った場合、リフォーム会社が万が一倒産した場合でも独自の保証を行ってくれる事も安心です。
既に見積もりを取った方も、数十万円単位で安くなる事も珍しくないため、利用してみて損はありません。
また、紹介された業者への断り連絡を、スーモカウンターリフォームが代行してくれます。
対面で気まずいという方でも安心して利用出来ます。
\リフォームの最安値をチェック/