リフォームの値引き相場と交渉
住宅やマンションのリフォームは、どのような工事内容であれ、比較的高い費用が発生する事が多いのです。
そのため、リフォームを実施する施工主の多くは、リフォーム業者と値引きの交渉を行う事も珍しくありません。
今回の記事では、そんなリフォーム業者との値引きの目安となる相場や、実際の交渉のコツ、また注意点などをまとめて解説していきます。
リフォーム業者との関係やリフォーム工事そのものでトラブルを起こす事なく、スムーズに値引き交渉をしたい方はぜひ参考にしてみてください。
リフォーム工事の値引きの相場
リフォーム工事の値引き交渉における、相場の値引き額についてご紹介しましょう。
リフォーム工事の値引きの相場は、総額の約10%前後です。
と言うのも、一般的にリフォーム業者は工事に必要な費用に20%から30%前後の利益を加えています。
つまり、20%以上の値引きをすると、リフォーム業者の利益が無くなってしまうため、値引き額はそれよりも少ない総額の10%前後なのです。
そのため、実際に値引き交渉を行う時には、最大でも10%ほどの値引きを目標として話し合ってみると良いでしょう。
リフォームの値引きの交渉のコツ
実際のリフォームの値引きの交渉のコツについてご紹介していきます。
今回ご紹介する値引き交渉のコツは、以下の5つです。
コツ1.リフォーム業者から予算を抑える方法を聞いてみる
コツ2.リフォーム業者と信頼関係をしっかりと構築してから交渉を始める
コツ3.工事費用ではなく諸経費から値引き出来ないか聞いてみる
コツ4.リフォームの値引き交渉であえて一度で決めない
コツ5. 業者との交渉は代表者1人で行うようにする
では早速、それぞれのコツについて、1つずつ詳しく見ていきましょう。
リフォーム業者に予算を抑える方法を聞く
リフォームの値引き交渉の1つ目のコツは、リフォーム業者に予算を抑える方法を聞く事です。
リフォームを依頼する施工主の方の中には、 リフォームの要望を伝えた上で、とにかく値引きをしてほしいと伝える方もいます。
しかし、予算を考えると、最初の要望のままでは値引きが難しい場合もあるのです。
そのような場合には、自分たちの要望を押し付けるのではなく、リフォーム業者にどうしたら予算を抑えられるのか相談するのが効果的な方法だと言えます。
なぜなら、リフォーム業者は専門知識を持たない私達より、予算を抑える方法をよく知っているからです。
例えば、リフォーム業者によっては、メーカーや仕様の変更などを提案してくれる事もあります。
その提案に従えば、従来よりもある程度値引きされた費用で工事をしてもらう事が出来たりするのです。
値引き交渉の際には、まずは業者の知識を頼るようにしてみると良いでしょう。
信頼関係を構築してから交渉する
リフォームの値引き交渉の2つ目のコツは、リフォーム業者との信頼関係を構築してから交渉を行うようにするという事です。
リフォームに限った話ではなく、会った直後にいきなり値引き出来ないか聞く事は、サービスなどを提供する側に悪い印象を与えます。
一度悪い印象を持たれてしまうと当然ですが、その後の交渉で要望を聞いてもらえる確率は下がってしまうのです。
それを防ぎ、スムーズに値引き交渉をするためには、やはり交渉前にリフォーム業者との信頼関係を構築するのが良いと言えます。
ですので、時間に余裕がある方は、焦らずにじっくりとコミュニケーションを取り、信頼関係を作る事を心がけてみてください。
諸経費から値引き出来ないか聞く
リフォームの値引き交渉の3つ目のコツは、工事内容ではなく、諸経費から値引き出来ないか話してみる事です。
リフォーム工事の種類によっては、工事内容から値引きをしたくてもほとんど出来ないケースがあります。
例えば、最初からなるべく安い費用を提示出来るように、材料費などをギリギリまで下げている場合などです。
しかし、このような場合でも、値引き出来る余裕がある費用があります。
それが運搬諸経費や運営費などの諸経費です。
リフォーム業者によっては、お客様からの値引き交渉を見越して、この諸経費に数%上乗せしている事もあります。
そのため、相見積もりを取った時に諸経費が比較的高い業者には、この諸経費を値引き出来ないか交渉してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
あえて一度の交渉で決めない
リフォームの値引き交渉における4つ目のコツは、あえて一度の交渉で決めない事です。
施工主と直接交渉をする営業などの担当者の中には、自分1人だけではその場で値引きを決定する事が出来ない事も多くあります。
そのような場合には、その場の交渉で契約するかどうかを決めずに、一度担当の方に会社に戻ってもらうようにするのです。
そうすると、その担当の方が値引きを決定出来る権限を持つ方と話をする事が出来、それによって値引きをしてもらえる事があります。
契約を決めるまでの時間に余裕があれば、ぜひ試してみてください。
ちなみに、中には本当にギリギリまで値下げをしている事もあり、その場合にはいくら時間を待たせてもそれ以上の値引きが出来ない事もあります。
そのような時に、何度も何度も担当の方を会社に帰す事は失礼な行為になりますので、注意してください。
交渉する人は代表者1人で行う
リフォームの値引き交渉の5つ目のコツは、代表者1人を決めて交渉する事です。
リフォームを依頼する施工主の中には家族が数人、それぞれに営業などの方と話をしているケースがあります。
しかし、値引きをスムーズにしたいのであれば、数人がそれぞれに話をする事は避けるべきです。
複数人がそれぞれに話をしてしまうと、ある人の話では決まった事が、他の人との話では違う事があります。
そうすると、リフォーム業者の担当の方が値引きをしたくても、出来ない事にもなり兼ねないのです。
また、話がまとまるまでに長い時間が掛かるデメリットもあるので、交渉は家族中から代表者を1人決めて行うようにしましょう。
リフォームの値引きに関する注意点
それではここからは、リフォームの値引きに関する注意点についてご紹介しましょう。
リフォームの値引きに関する注意点は主に6つあります。
注意点1.根拠がない交渉やNGワードを使用した交渉はしない事
注意点2.複数の業者からの相見積もりは同じ条件で依頼する事
注意点3.見積書は他社に見せない事
注意点4.値引き交渉が済んだ後でも費用が変わる事がある事
注意点5.値引き交渉を重視すると良い職人と出会えなくなる可能性もある事
注意点6.業者選びは担当者の人間性なども考慮する事
では早速、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
値引き交渉などでトラブルなどを起こさないためにも事前に一通りチェックしてみてください。
根拠がない・NGワードを使った値引き交渉はしない
リフォームの値引きに関する1つ目の注意点は、根拠のない値引き交渉やNGワードを使った交渉は避けるという事です。
例えば、施工主の中には、「とにかく高いから安くしろ」や「お宅の会社の社長とは知り合いだから安くしてほしい」などと言って交渉をする人がいます。
しかし、このような言い方では根拠がないため、業者が値引きを受け入れる事はほとんどあり得ません。
また、「値引きしてくれたら、次もリフォームをお願いする」「○○社はもっと安かったから値引きを」などはNGワードです。
このNGワードを使うと業者からは悪い印象を持たれてしまい、最悪商談を打ち切られる事にもなり兼ねません。
そのため、根拠のない言い方やNGワードを使った交渉は避けるようにしてください。
相見積もりは条件を同じにしておく
リフォームの値引きに関する2つ目の注意点は、相見積もりを取る時には条件を同じにしておく事です。
一般的にリフォームの施工主は、複数のリフォーム業者に相見積もりを取り、費用を比較します。
そして、その比較をした上で特定の業者に対して値引きの交渉を行う事が多いです。
しかし、もし見積もりを依頼した時のリフォームの内容や条件が違えば、この交渉は無駄になる事が多いので注意しなければいけません。
なぜ無駄になるのかと言うと、単純に条件が違えば正確な比較は出来ないからです。
例えば、A社では価格の高いハイグレードモデルを使用したプランで、B社では価格の安いローコストモデルを使用したプランだとします。
そうすると、総額の費用はB社が安く見えますが、当然条件が違うためA社に対して根拠のある値引き交渉は出来ないのです。
このような理由があるので、相見積もりの際には出来るだけリフォームの条件を揃えるようにしましょう。
見積書の内容は他社に見せない
リフォームの値引きに関する3つ目の注意点は、見積書の内容を他社には見せないようにする事です。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、そもそも見積書は他社との交渉のために作られているものではないからです。
もし他社に見積書を直接見せて値引き交渉をすると、見積書を作った業者が不信感を抱きます。
その結果、商談の打ち切りなどに繋がる事もあるため、見積書は1つのマナーとして他社に見せないようにするべきでしょう。
そして2つ目の理由は、他社に見積書を見せてしまうと、最大限の値引きをしてもらえなく可能性があるからです。
例えば、既にA社で100万円の見積額が提示されたとします。
そして、もしその見積書をB社に見せたとすると、80万円で提示出来たのにA社よりも安いからと、本来より高い90万円を提示される事もあるのです。
このような理由もありますので、原則として見積書は他社に見せないように注意しましょう。
値引き交渉後に追加工事で費用が変わる事もある
リフォームの値引きに関する4つ目の注意点は、値引き交渉が終わった後に追加工事が発生し費用が変わるケースもあるという事です。
原則として値引き交渉が終わった後に契約をすれば、その契約した額以上の費用を支払う必要はありません。
しかし、例外として契約内容とは別で追加工事が必要になり、それに伴って追加の費用が発生する事もあります。
例えば、工事開始後に施工主が新しいリクエストを出した場合や、工事を進める中で新しい問題箇所が見つかった場合などです。
このように値引き交渉が成功したとしても、その後に費用が変わる事もあります。
ですので、リフォームの予算は値引き後の追加の事も考えて、余裕持てる額に決めると良いでしょう。
良い職人と出会えなくなる可能性もある
リフォームの値引きに関する5つ目の注意点は、値引き交渉が原因で良い職人と出会えなくなる可能性がある事です。
値引き交渉をすると良い職人と出会えなくなる理由は、リフォーム費用の内訳を考えれば分かります。
リフォーム費用の内訳は工事に必要な材料費や運営費だけでなく、職人などの人件費などです。
つまり、費用の値引き交渉を行った時に材料費などから引けない場合は、人件費が削れられてしまうという事。
そうすると、当然ですが、腕の良い職人に仕事を依頼する事が出来ないのです。
もちろん、値引き交渉をしてはいけない訳ではありません。
しかし、その交渉が原因で腕の良い職人と出会えなくなる可能性がある事も理解した上で交渉をするようにしてください。
担当者の人間性なども考慮する
リフォームの値引きに関する6つ目の注意点は、担当者の人間性なども考慮するという事です。
リフォームの値引きについてばかり考えていると、値引きをしてくれる業者が魅力的に見えてしまいます。
しかし、リフォームは工事費用だけで良さが決まる訳ではありません。
リフォームの仕上がりはもちろんの事、工事中の対応や相談した事の反映度、また書類などのやり取りなども良さを決める要因なのです。
もしリフォームの値引きだけで業者を決めてしまうと、上記のような他の部分で不満や不安を抱える事もあります。
そういった事を防ぎ、安全に、そして安心してリフォームを行うためには、やはり要望や質問に対応してくれる担当者の人間性が重要なのです。
このような理由がありますので、値引きと合わせて担当者の人間性や誠実さなども考慮した上で業者を選ぶ事をおすすめします。
リフォームの値引きの相場のまとめ
今回解説してきましたように、リフォーム工事の費用を値引きするには様々なコツがあります。
しかし、同時に値引きに関して理解しておかなければいけない注意点もあるのです。
もしその注意点を抑えずに値引きする事を最優先に行動してしまうと、工事の内容が理想とかけ離れるなどのトラブルが起きてしまいます。
そういった事を防いで理想のリフォームをするためにも、マナーや注意点などはしっかりと守った上で値引きの交渉をしてみるようにしましょう。
リフォーム費用の適正は?【見積もりが100万円以上安くなる!?】
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