施主支給でのリフォームは良いの?
家をリフォームする際、施主支給という方法を選ぶ事も出来ます。
施主支給とは、工事に必要となる設備や建材の準備をリフォーム業者に任せるのではなく、施主が用意する事です。
設備や建材にこだわりを持っている場合には有用な選択肢となります。
しかし、施主支給ならではの問題が発生するリスクもあります。
そのため、メリット・デメリットを正しく理解した上で、トラブル回避の対策をしなければなりません。
施主支給でリフォームを行うメリット・デメリット、注意すべき点などをチェックしていきましょう。
施主支給でリフォームをするメリット・デメリット
施主支給でリフォームをする事には多くのメリットがあります。
しかし、同時に無視出来ないデメリットも複数存在します。
施主支給の存在を知ると、どうしてもメリットにばかり注目してしまうものです。
しかし、デメリットを無視してリフォームを強行すると後悔する結果になりかねません。
場合によっては、リフォームを無事完了させるのが難しくなる事もあります。
そのため、メリットとデメリットを比較した上で、施主支給をするかどうかを決める事が大切です。
施主支給でリフォームをするメリット・デメリットには、以下のような物があります。
施主支給でリフォームをするメリット
施主支給でリフォームをするメリットは、自分で建材や設備を選べる事。
リフォーム業者に任せた場合も、建材や設備の選択肢を複数提示してもらう事は可能です。
しかし、自由度という点では施主支給に劣ります。
特定のメーカーの設備を使いたいなど、強いこだわりがあるのなら施主支給を選択する意味は大きいでしょう。
また、リフォーム業者を通さず建材や設備を安く購入する手段があれば、リフォームに掛かる費用を節約出来る可能性もあります。
商品価格という面でも自由度が高いのが、施主支給の利点です。
施主支給でリフォームをするデメリット
施主支給でリフォームをするデメリットは、建材・設備を選ぶ手間が掛かる事です。
選択肢が多くなる分、1つに絞り込むのが大変になります。
また、リフォーム業者がその建材・設備に対応しているか確認する必要もあります。
購入先との交渉や建材・設備の運搬も自分で手続きを行わなければいけません。
また、メリットで紹介した場合とは逆に、施主支給を選ぶ事でリフォームに掛かる費用が割高になる可能性もあります。
建材・設備の種類によっては、リフォーム業者を通じて購入した方が安い場合もあるからです。
強いこだわりがないのであれば、ある程度妥協した方が無難なケースも多く見られます。
施主支給でリフォームをする際の注意点
施主支給でリフォームをする場合、一般的なリフォームと異なる点が多い事に気を付けなければなりません。
ちょっとした違いに思えたとしても、過去のリフォームと同じ感覚で施工すると困った事態に陥る事もあります。
そのため、あらかじめ施主支給の注意点について理解しておく事が大切です。
リフォーム前だけでなく、工事当日・リフォーム後などのタイミングでも注意しておくべき事柄が存在します。
トラブル回避のため、具体的な注意点を見ていきましょう。
リフォーム業者が施主支給に対応しているかを確かめる
施主支給を考えているなら、まずはリフォーム業者が対応しているかを確かめましょう。
手間がかかる事や部材による利益が出せない事から、施主支給を敬遠する業者は結構多いのです。
契約してから施主支給に対応していない事が発覚すると、思っているようなリフォームが出来ない可能性があります。
また、施主支給でのリフォームを取り扱っている業者であっても、全ての建材・設備に対応しているとは限りません。
施主支給する物の内容によっては、断られる場合もあります。
そのため、無料相談などの段階で、施主支給の希望について伝えておく事がおすすめです。
施主支給する際は配送や受け取り場所の打ち合わせが必須
施主支給する際は、リフォーム業者や建材・設備の販売者との事前の打ち合わせが必須です。
施主支給する物を工事に間に合うよう配送してもらわなければなりません。
また、どこで受け取るかも決めておかなければなりません。
受け取り場所が道路になる事も珍しくないので、リフォームを行う場所までどう運ぶかもあらかじめ考えておくべきです。
当日になって慌てて対応するとミスを誘発する原因になります。
また、ご近所さんに迷惑を掛けてしまう可能性も出てきます。
通常のリフォームを始めたら施主支給に変更は出来ない
通常のリフォームを始めたら、施主支給に変更する事は出来ません。
リフォームの途中で業者より安く部材を購入する方法を知ったとしても、節約のために計画を変える事は不可能です。
施主支給への変更をリフォーム業者に要求した結果、工事を断られてしまう事もあります。
別の業者に依頼する必要が生じて、リフォーム費用がかえって高額になる事もあるので注意が必要です。
もし施主支給をする可能性を少しでも考えているのであれば、契約前にしっかりと検討する必要があります。
施主支給する物の梱包材の処理についても考える
施主支給する物の梱包材の処理についても、あらかじめ考えておきましょう。
通常であれば、建材や設備の梱包に使われていた物は、リフォーム業者に処分をお願いする事が出来ます。
しかし、施主支給でリフォームする場合、別途処理費用を請求される事が少なくありません。
建材・設備を安く購入出来たとしても、処理費用がかさんでしまっては意味がないでしょう。
梱包材の処理まで含めて、コストダウン効果を考える必要があります。
自分自身で処理を行って節約方法もありますが、梱包材の種類や大きさによっては難しい事も出てくるでしょう。
いずれの方法を選ぶにしろ、事前に計画を立てておく事が重要です。
施主支給する物の販売業者に気を付ける
施主支給する物を購入する際は、販売業者の質にも気を付けましょう。
無責任な販売業者の場合、建材や設備を売った後でアフターフォローを一切行わない事もありえます。
いくら施主支給で費用が節約出来たとしても、初期不良や故障が起きた時に大きなトラブルになるようでは元も子もありません。
安さだけに目を奪われていると、もっと大事な物を失う事もあるのです。
リフォーム時の納品体制や購入後のサポートなど、信頼出来る販売業者なのかをしっかり確かめるようにしてください。
施主支給した場合は保証の手続きが面倒になる
施主支給でリフォームを行った場合、保証などの手続きが通常より面倒になります。
一般的なリフォームであれば、問題への対応を業者に任せる事が出来ます。
しかし、施主支給では自分自身で問い合わせを行わなければなりません。
全く問題がないように見える設備であっても、後々不具合が発覚する事がある物です。
施主支給する物を様々な店舗から購入していた場合、どこに問い合わせをすれば良いか混乱する事態も考えられます。
トラブルが発生した時やメンテナンスを行う時に手間を掛けたくないなら、施主支給でのリフォームは止めておいた方が無難です。
リフォームで施主支給がしやすい物・しにくい物
どんな建材や設備でも施主支給でのリフォームに向いている訳ではありません。
それぞれの商品が持つ特徴に応じて、施主支給がしやすい物・しにくい物の両方が存在します。
施主支給に向いていない建材や設備を使ったリフォームも一応可能です。
しかし、何かしらのトラブルが発生する確率は高くなってしまうでしょう。
そのため、施主支給がしやすいかどうかを把握しておく事は大切です。
リフォームで施主支給がしやすい物・しにくい物としては、以下のような物が挙げられます。
リフォームで施主支給がしやすい物
リフォームで施主支給がしやすい物は、ずばり施工が簡単な設備です。
自分で取り付けが行える物や、施工にそれほど時間が掛からない物であれば、リフォーム工事に与える影響を抑える事が出来ます。
具体的な例は、以下の通りです。
・ドアノブ
・部屋の照明
・カーテン
・タオル掛け
・ドアノブ
・インターホン
・防犯カメラ
・ポスト
また、食器洗い乾燥機やエアコンなども、販売店の対応次第では施主支給に向いています。
規格についてきちんと説明してくれるかどうか、工事に合わせた納品が可能なのかがポイントです。
依頼するリフォーム業者が普段取り扱っている物と同じメーカーの製品であれば、スムーズに取り付けが出来る確率は高まります。
リフォームで施主支給がしにくい物
リフォームで施主支給がしにくい物は、施工に手間が掛かる設備です。
自分自身で取り付けが出来ない場合、リフォーム業者に施工してもらう事になります。
しかし、いくらリフォーム業者と言えど、全ての設備を取り扱った事がある訳ではありません。
慣れていない設備を設置する場合、時間が掛かったり、間違った取り付けをしてしまったりするリスクが出てきます。
リフォーム業者が用意した物であれば、そういったリスクは殆どありません。
そのため、施主支給ならではのデメリットです。
施工に手間が掛かるシステムキッチンやユニットバス、トイレなどの施主支給は止めておきましょう。
施主支給でのリフォームにありがちなトラブル
施主支給でのリフォームをする際、通常のリフォームにはないトラブルが発生する事があります。
特に、初めて施主支給をする方の場合、思わぬ事態に戸惑ってしまいがちです。
トラブルを完全に回避する事は難しいのですが、起きる可能性を把握しているかいないかで結果に大きな差が出る事も珍しくありません。
予想されるトラブルの内容によっては、施主支給を選ばない判断をする場合もあるでしょう。
施主支給でのリフォームにありがちなトラブルとしては、以下のような事があります。
故障や欠陥が見つかった時の責任問題
施主支給でリフォームを行った後、故障や欠陥が見つかった時に誰が責任を取るかは大きな問題です。
責任が明白な場合であれば問題ありません。
しかし、故障や欠陥が初期不良なのか、工事によって生じた物なのか判断しづらいケースもあります。
その結果、リフォーム業者と部材の販売業者が責任を押し付け合って、施主が不利益を被る事もあるでしょう。
事前に責任範囲を明確にしておくなど、対応を考えておかないと大きな損失に繋がる事も考えられます。
施主支給する物の部品の手配ミス
建材や設備の手配ミスも、施主支給でリフォームを行う際によくあるトラブルの1つです。
工事を行う当日に部材が足りない事が発覚して、リフォームを延期せざるを得なかったという事例があります。
特に、複数の部材を組み合わせてリフォームする場合、うっかり注文を忘れてしまう事もあるでしょう。
注文自体に問題がなかったとしても、海外輸入品を選んでいた場合には、予定より商品の到着が遅れる可能性もあります。
リフォームを予定通り完了するため、確認を怠らない事、余裕を持った手配を行う事を心がけましょう。
工期延長や人手不足によるリフォーム費用の増加
施主支給をする際、工期延長や人手不足によってリフォーム費用が増加してしまう事も多いのです。
通常であれば、リフォーム業者が全ての工程を管理してくれます。
そのため、予定通りの工期でリフォームを進められる可能性が高いと言えます。
しかし、施主支給をする場合、建材や設備が工事に間に合うように手配するなどの作業が必要です。
慣れない作業のせいでミスをしてしまい、計画通りに工事を開始出来ない事態になる事もあります。
購入した商品の運搬に、より多くの人手が必要だと後から判明するケースなども考えられるでしょう。
施主支給する物の値段だけで費用が安くなると思い込んでいると、後で失望する結果になりかねません。
施主支給する場合・しない場合それぞれの見積もりを出してもらい、差額がリスクに見合う物なのかを確かめる事も考慮に入れましょう。
施主支給でのリフォームまとめ
施主支給とは、リフォームに必要な建材や設備を施主自らが用意する方式の事です。
自分好みの設備を選べる、商品の購入費用を節約出来るといったメリットがあります。
ただ、商品選びに手間が掛かったり、商品の購入・運搬の手続きをする必要があったりとデメリットも多いのです。
施主支給でリフォームをする際は、業者の対応状況の確認、配送に関する打ち合わせ、梱包材の処理など、こなさなければならない作業が増えます。
また、施主支給への途中変更が出来ない点や、保証の手続きが面倒になる点などにも注意しなければなりません。
照明やカーテンなど取り付けが簡単な物は施主支給向きです。
逆に、施工に手間が掛かるシステムキッチンやユニットバスは、施主支給に向いていません。
故障時の責任問題、商品の手配ミス、工期延期によるリフォーム費用の増加など、ありがちなトラブルについても把握しておく事をおすすめします。
リフォーム費用の適正は?【見積もりが100万円以上安くなる!?】
リフォームを行う際、知り合いの業者、近くの業者など、見積もりを取ると思います。
しかし、業者によって大きく費用が変わってくるため、適当に業者選びする事は避けなければなりません。
実際に、相場よりも100万円以上の高く見積もりをされたという事例もある程。
国民生活センターには、1日15件以上の相談が寄せられており、適正な価格を知る事は非常に重要です。
- 上場企業が審査したリフォーム会社が800社以上登録
- 複数の業者と比較をして適正価格にて施工が可能
- 最初から最後まで完全無料
- しつこい営業が一切ない
- 断り代行を無料で行う
- 相談だけでも気軽に可能!
中立な立場のアドバイザーが依頼主の要望をヒアリングして、リフォーム計画や費用の情報を無料でアドバイスしてもらえます。
また、相談データを踏まえた上で、リフォーム業者を紹介してもらえるため、自分に合った業者となっています。
スーモカウンターリフォームでリフォームを行った場合、リフォーム会社が万が一倒産した場合でも独自の保証を行ってくれる事も安心です。
既に見積もりを取った方も、数十万円単位で安くなる事も珍しくないため、利用してみて損はありません。
また、紹介された業者への断り連絡を、スーモカウンターリフォームが代行してくれます。
対面で気まずいという方でも安心して利用出来ます。
\リフォームの最安値をチェック/