防音リフォームを行う
ピアノやギターなどの楽器の演奏や音楽鑑賞、また生活音などが外に漏れる事を防ぐリフォーム、それが防音リフォームです。
今回の記事では、この防音リフォームの詳しい工事内容その相場費用、リフォームするメリットなどについて解説していきます。
また、解説する内容はそれだけではありません。
実際にリフォームを行う時に役に立つ情報として防音リフォームの工事費用を抑えるコツやリフォームを成功させるためのポイントなども解説します。
防音リフォームを行おうか悩んでいる方などはぜひ参考にしてみてください。
防音リフォームとは?どんな人が行う?
始めに、防音リフォームとは具体的にどのようなリフォームを指すのか、また実際にはどのような人が行うのかを解説していきましょう。
まず防音リフォームの具体的な意味ついてですが、基本は住宅やマンションの部屋の中から音が外に漏れないようにするリフォームを指すものです。
ただ、それだけでなく、部屋の外で起きている音を部屋の中に響かせないようにする事もこの防音リフォームに該当します。
そんな防音リフォームを行う人は、以下のような条件に当てはまる事が多いのです。
防音リフォームが必要かどうか悩んでいる方は、該当しているかどうかチェックしてみてください。
1.子供がはしゃぐ音や階段や廊下を歩く時の音などの生活音を外に響かせたくない
2.犬や猫などの鳴き声や走り回る音を外に響かせたくない
3.ピアノやギター、ドラムなどの楽器の音や音楽を外に響かせたくない
4.屋外の車の走行音などの外部の音を聞こえないようにしたい
防音リフォームをするメリット
防音リフォームを実際に行う事で得られるメリットについて解説していきます。
防音リフォームを行うメリットは、やはり音に関する悩みを解決出来る事です。
例えば、先ほど例として挙げましたが、子供がはしゃぐ事や廊下などを歩く時の生活音を響かせたくないという悩み。
また、ピアノやギターなどの音楽を演奏する時の音を外に響かせたくないといった悩みなどを、防音リフォームを行う事によって解決出来るのです。
生活する上では必ず音が発生するものですが、その音を気にしない人もいれば、どうしても気になる人もいます。
そのような人にとっては、この音の悩みを解決出来るメリットがある防音リフォームは、快適に生活するための有効な対策方法だと言えるでしょう。
防音リフォームの種類ごとに見る費用の相場
既に解説した通り、 防音リフォームでは、生活音や楽器の音など様々な種類の音が外に漏れる事を防ぎます。
そして、実はその防ぎたい音の種類によって防音リフォームの内容も変わり、それに伴って費用の相場も変わるのです。
そこでここからは、具体的な防音リフォームの種類とそれぞれの費用の相場について解説していきます。
防音リフォームを考える人は、どのような種類に該当するのか、またその種類はどの位の費用が必要なのかチェックしてみてください。
歩行音を防ぐ床の防音
最初にご紹介する防音リフォームの種類は、 部屋の中や廊下を歩く時の音を防ぐための防音リフォームです。
この床の防音リフォームの工事内容は、主に以下の3つの方法に分ける事が出来ます。
・歩く音などに対しての防音効果がある床材に張り替える
・何かが当たった時の衝撃音を吸収する遮音マットを床の下に敷く
・グラスウールなどの音を吸収する効果がある素材を床の下に詰める
また、床の防音リフォームを行う際の相場の費用については、以下のように工事の方法によって変わります。
防音効果のある床材への張替え | 25万円前後 |
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遮音マットを床の下に敷く | 30万円から60万円前後 |
吸音材を床の下に詰める | 35万円から80万円 |
室内の音を防ぐ壁の防音
室内の音を外に漏らさないようにするための壁の防音リフォームについて解説してきます。
この壁の防音リフォームでは、一般的に壁の中に衝撃音を吸収する遮音シートと、音そのものを吸収する吸音材を詰める事が具体的な工事の内容です。
ただし、防音効果を得たい室内に換気口などがある場合には、上記の内容に加えて、防音効果のある換気口などに変更する事もあります。
また、マンションなど壁を壊す工事が難しいケースもありますが、そのような場合には既存の壁の上に設置出来る防音壁が使用される事が多いのです。
そんな室内の音を防ぐ壁の防音リフォームの相場の費用は、 6畳の広さで18万円から25万円前後とされています。
もし防音効果のある換気口などへの変更もある場合には、上記の費用に2万円から5万円ほど上乗せされるので、1つの目安にしてください。
外からの音を防ぐ窓の防音リフォーム
外の騒音が室内に侵入する事を防ぐ窓の防音リフォームについて見ていきましょう。
この窓の防音リフォームでは、主に2つの工事の方法があります。
1つ目の方法は、既存の窓の内側にもう1枚窓を設置する事で二重窓にする方法。
そして、2つ目の方法は、防音効果のある窓に変更する方法です。
これらの窓の防音リフォームの相場の費用は、二重窓にする場合には一箇所あたり7万円から15万円。
一方で、防音効果の窓に変更する場合には、一箇所あたり5万円から13万円が相場費用とされています。
楽器などのための防音室設置リフォーム
最も高い防音効果が得られる防音室を作るリフォームを紹介します。
この種類の防音リフォームでは、主に2つの方法によって行われます。
1つは1つの部屋を振動がどこにも伝わらないように浮いた状態にする事で防音室に作り変える方法。
そして、もう1つは組み立て式の防音室を室内に設置するという方法です。
このような防音室を作るリフォームの相場の費用は、防音室に作り変える場合では幅がありますが、150万円前後から700万円前後。
組み立て式の防音室を設置する場合であれば、50万円から300万円とされています。
このように防音室を作るリフォームでは、どのような方法であれ高い費用が必要なケースが多いのです。
防音リフォームの費用を抑えるコツ
防音リフォームの費用を抑えるための2つのコツについてご紹介します。
1つ目のコツは、必要以上の効果のある防音素材は選ばないという事です。
一般的に、防音効果のある遮音マットや吸音材は高いものほど高い防音効果があります。
しかし、その費用は安いものと高いものとでは、10倍前後も変わる事があるのです。
つまり、必要がないレベルの防音効果がある素材を使うと、それだけで高い無駄な費用が発生してしまう事を意味します。
それを防ぐためにも、必要以上の防音効果がある高い素材は使わないようにしましょう。
2つ目のコツは、複数の業者を比較する事です。
リフォーム業者の中には、相場の費用よりも高い工事費用を提示する業者もいます。
そして、そのような高い費用の業者を見抜くには、複数の業者を比較するのが有効な方法なのです。
無駄に高い費用を支払わないためにも、必ず工事の依頼前に相見積もりを取り、比較する事をおすすめします。
防音リフォームのポイント
防音リフォームを成功させるために抑えておきたいポイントについてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、以下の2つのポイントです。
・目的に合わせた防音リフォーム工事を行う事
・防音室を作る、もしくは設置する時には専門家に設計や施工を依頼する事
では早速、これからそれぞれのポイントについて、より詳しく解説していきます。
防音リフォームで失敗しないためにも、工事を依頼する前に一通り確認しておいてください。
目的に合わせた防音工事を行う
防音リフォームを行う際の1つ目のポイント、それは目的に合わせた防音工事を行うという事です。
理由は2つあります。
1つ目の理由は既に解説した通り、防音したい音の種類によって工事の内容が違うため、目的に合わせた工事を行わないと正しい効果が得られないから。
そして、2つ目の理由は、目的に合わせた防音工事を選ばないと必要以上の素材や設備が使用され、無駄な費用が発生してしまうからです。
このような理由がありますので、防音リフォームを行う時には業者に目的を正確に伝えて、それに合わせた工事をしてもらうよう依頼しましょう。
防音室は専門家に設計・施工を依頼
防音リフォームを行う際の2つ目のポイントは、防音室を作る、もしくは設置する場合には専門家に設計や施工を依頼するという事です。
防音室というのは、実は防ぎたい音の種類や設置したい室内の状況、また戸建かマンションかなどによって工事の内容を変える必要があります。
もしそのような条件などを把握せずに防音室を作った場合には、思ったような防音効果が得られなくなる可能性もあるのです。
そのような失敗を防ぐには、防音室を作る事に関する専門知識を豊富に持つ、専門家がいるようなリフォーム業者に依頼する事が重要だと言えます。
防音室を作るリフォームを検討中の方は、このあたりを意識して業者を選ぶように心掛けてみてください。
防音リフォームに関する注意点
防音リフォームに関する注意点について解説します。
今回解説する防音リフォームの注意点は以下の4つです。
・防音リフォームの工事費用は木造建てやマンションなどの環境で変化する事
・防音リフォームでは費用を安くしすぎない事
・防音工事をする事で室内の通気性が低下するケースがある事
・ハウスメーカーからの紹介でリフォームをすると割高になる事がある事
これからそれぞれの注意点について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
木造建てやマンションなどによって費用が変わる
防音リフォームには、解説した通り、様々な種類のリフォームがあります。
しかし、実はそれぞれのリフォームは、木造建ての住宅で行うか、またマンションで行うかなどの条件によって費用が変わるのです。
例えば、壁の防音リフォームの場合、木造建てであれば壁の中に遮音マットや吸音材を詰める事が出来ます。
しかし、マンションなどの場合は、隣の部屋との関係上壁の中の工事を行う事が出来ない事もあるため、工事内容を変える必要があるのです。
そして、その工事の内容によっては、通常の相場の費用よりも高い費用が発生する事もあります。
ちなみに、高層マンションと一般的な高さのマンションとでも構造が違い、それによって費用が高くなる事もあるので注意してください。
費用を安くし過ぎない
相場の費用を見ていただければ分かりますが、防音リフォームは高い費用が発生する事は珍しくありません。
そのため、出来るだけ費用を抑えようとする人も多くいます。
しかし、費用を安くし過ぎる事には注意しなければいけません。
なぜなら、費用が安くなるという事は、高い機能性を持たない材料が使われている可能性が高く、結果的に満足する防音効果が得られない事があるからです。
そのため、防音リフォームの費用は、無理に値切ろうとしないように注意してください。
そして、同様の理由で、初めから相場よりもはるかに安い費用を提示する業者にも注意をしておきましょう。
防音によって通気性が低下する事がある
音は空気を伝わって周りに響きます。
そのため、防音リフォームでは、周りに響く原因となっている空気の部分をマットや吸音材を詰める事で音が周りに伝わらないようにしているのです。
しかし、このように空気が通る部分を無くすという事は、通気性を無くす事を意味します。
もちろん、完全に通気性がなくなるというわけではありませんが、通気性が低下するケースは決して珍しくはありません。
ですので、通気性が高い空間での防音リフォームは、通気性が低下しても問題ないかしっかりと確認してから行うにするべきでしょう。
ハウスメーカーからの紹介は割高になる事がある
防音リフォームを依頼する業者は、ハウスメーカーからの紹介でも見つける事が出来ます。
確かに、ハウスメーカーからの紹介であれば、怪しい業者ではない確率が高いため、安心して工事を依頼する事が出来るでしょう。
しかし、ハウスメーカーからの紹介で工事を依頼した場合、工事の費用が割高になる事があるので注意しなけばいけません。
なぜ割高になる事があるのかと言うと、ハウスメーカーから紹介された場合、業者はハウスメーカーに対して紹介料を支払う必要があるからです。
そのため、防音リフォームの費用を出来るだけ抑えたいと考えている方は、ハウスメーカーからの紹介は避けるなどの対策を取るようにしましょう。
防音リフォームの費用のまとめ
今回の記事でご紹介してきた防音リフォームは、音に関する悩みを解決するための最適な手段の1つです。
ただし、解説した通り防音リフォームは、防ぎたい音やリフォームをする部屋や建物の状況などによって工事内容が変わります。
また、費用を安くし過ぎない事や、通気性が低下してしまう可能性があるなどの注意点も抑えた上でリフォームをする必要があるのです。
そのため、現在防音リフォームを検討している方は今回の記事を参考にして、自分自身の目的に合った正しいリフォームをしてもらいたいと思います。
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